白い人間達はライオンに肉と水を差しだした

ライオンは初めて自分の空腹に気づかされた

ライオンは肉にむさぼりついた

しばらくぶりの肉の味は

涙で少ししょっぱく感じたけれど

そんなの全然気にならなかった

そしてあの雄叫びをあげた

ライオンは少しだけ元気になっていた

もう涙を流すことはないだろう

百獣の王は強かった

ここで生きることを決めた