次に目覚めたときには少しだけ外が明るく感じた

自分のまわりを囲む人間たちに恐怖を覚えた

白い服を着た人間達がなにやら外で話していた

あの銃を持った人間とは違う人間のようだった

ライオンはじっと観察していた

こんな冷たい場所はもう嫌だ

あの草原へ帰りたい

ライオンは強く願った

同時に

そんな願いが叶うはずもない

もぉ二度とあの草原に足を踏み入れることない運命を

ライオンは知っていた